2026年8月22日、私はCodexに長い依頼文を渡しました。

作りたかったのは、AIやWeb制作に興味を持った初心者が、実際に手を動かすための情報サイトです。サイト名は「AI副業実践ノート」。白を基調にして、記事はMDXで管理し、GitHubからCloudflare Pagesへ公開する。必要なページやSEO設定も、最初から細かく指定しました。

その日のうちに、最初の公開版は動きました。

ただし、公開できたことと、読みたくなるサイトになったことは別でした。日付の不整合、実態に合わない広告表記、輪郭の薄い運営者情報。そして、間違いではないけれど妙に整いすぎた文章。公開後に気づき、直したものがいくつもあります。

この記事は、完成までのきれいな手順書ではありません。このサイトを実際に作り、公開してから手直しした記録です。

この記事の制作について

構成整理、実装、推敲にはChatGPTとCodexを使っています。掲載している作業内容は運営者が実際に行ったものに限り、事実確認と公開の判断は運営者が行っています。AIを使っていないように見せるのではなく、どこで人が判断したかまで残す方針です。

最初の依頼は、かなり具体的だった

最初にCodexへ伝えた条件の一部が、こちらです。

AI・ChatGPT・Codex・Web制作・副業に興味がある初心者向けの
日本語メディアを作る。

技術はAstroとTypeScript。
記事はMarkdownまたはMDXで管理する。
GitHubで変更履歴を残し、Cloudflare Pagesで公開する。

白を基調にした、信頼感のあるビジネスメディア風のデザイン。
スマートフォンで読みやすく、高速に表示できること。

最初はアフィリエイトリンクを入れない。
SEOを目的に記事を大量生成しない。

このほか、トップ、記事一覧、カテゴリ、運営者情報、法務ページなどのページ構成も指定しました。canonical、OGP、サイトマップ、RSS、構造化データ、関連記事も必要。広告コードは記事へ直接書かず、後から管理しやすい形にする——というところまで決めています。

細かく書いたのは、技術に詳しいふりをするためではありません。「いい感じのサイトを作って」だけでは、完成したかどうかを私自身が判断できないからです。

読者は誰か。最初に広告を置くのか。記事をどう増やすのか。譲れない条件だけでも言葉にすると、Codexとのやり取りはかなり進めやすくなりました。

技術より先に、続け方を決めた

Astro、TypeScript、MDXを選んだ理由は、流行しているからではなく、少人数で更新しやすいと考えたからです。

やりたいこと 選んだもの 今回の理由
記事中心のサイトを軽く表示する Astro 静的なHTMLとして公開しやすい
設定の抜けを早めに見つける TypeScript 記事データの形をチェックできる
本文をファイルで管理する MDX 記事の中で共通部品も使える
変更履歴を残す GitHub 何を直したか後から追える
更新を自動で公開する Cloudflare Pages GitHubと連携してビルドできる

たとえば記事には、タイトル、説明文、公開日、更新日、カテゴリ、タグ、著者、アイキャッチ、下書き状態を設定できます。記事ファイルを追加すると、記事一覧やカテゴリ、RSSにも反映されます。

運営を続けるうえで、この「後から迷わない仕組み」はデザインと同じくらい重要でした。

Codexが作ったのは、トップページだけではない

Codexには、ページの見た目だけでなく、サイト全体の土台を作ってもらいました。

  • トップ、記事一覧、カテゴリ、記事詳細
  • 運営者情報、プライバシーポリシー、免責事項、お問い合わせ
  • スマートフォン用メニューとレスポンシブ表示
  • canonical、OGP、Twitter Card
  • ArticleとBreadcrumbListの構造化データ
  • sitemap.xml、robots.txt、RSS
  • パンくず、関連記事、内部リンク
  • 共通のPR表記と、広告コードを別ファイルで管理する仕組み

作業中、私はコードを一行ずつ受け取って貼り付けていたわけではありません。Codexがプロジェクト内のファイルを作り、必要な場所を修正し、型チェックとビルドを実行しました。エラーが出れば、その原因をたどって直すところまで進めています。

この工程は速かったです。一方で、速いからこそ見落としやすいこともありました。

初回公開はできた。でも、そのままにはしなかった

GitHubへ保存したファイルをCloudflare Pagesと連携し、初回版を公開しました。

Cloudflare側の主な設定は、次の三つです。

設定 内容
Production branch main
Build command npm run build
Build output directory dist

CloudflareとGitHubへのログイン、本人確認、連携の許可は私が行いました。どの項目を設定するか、反映後に何を確かめるかはCodexと一緒に進めています。

その後、取得した独自ドメイン aijissen-note.com をCloudflare Pagesへ接続。canonical、OGP、サイトマップ、robots.txt、RSSも新しいURLへそろえました。

ここまでで、サイトは表示されます。リンクも動きます。ビルドも通ります。

けれど公開画面を読み直すと、コードの検査では見つからない違和感が残っていました。

公開後に直したのは、こういうところ

見つかった問題 なぜ気になったか 実際に直したこと
初期記事の公開日がばらばら 存在しなかった過去まで演出する必要はない 5本とも実際の初回公開日、2026年8月22日に統一
運営者名が「編集部」だけ 誰が何を試しているサイトなのか見えない 実際にAIとWeb制作を試す運営者としてプロフィールを変更
広告がないのに「広告を利用しています」 表示と実態が合っていない 「利用する場合があります」へ変更
一部の改行や句読点が不自然 スマートフォンで読むと文章の癖が目立つ 段落の切り方と文の長さを見直した
横幅の狭い画面で表示が崩れる箇所があった 本文より操作のしづらさが先に来る 横方向のはみ出しを修正

どれも、派手な機能追加ではありません。それでも、公開日や広告表記はサイトの信用に直結します。「動いているから完成」と区切らず、公開された画面を読者と同じ順番で見る必要がありました。

ロゴの一文字と、ASPの書き方も変えた

ヘッダーのロゴには、当初「実践ノート」の頭文字として「実」を入れていました。ところが実際の画面で見ると、このサイトが何を扱うのか一目では伝わりません。

そこで、ロゴの記号を「AI」に変更しました。小さな修正ですが、今はこちらの方がサイト名と素直につながります。

もう一つ、文章の中で特定のASP名を前面に出すのもやめました。将来は複数のサービスを使う可能性があります。サイトの仕組みや方針を説明する場所では「アフィリエイトサービス」「ASP」と書き、個別のサービス名は必要な記事で扱うことにしました。

最初に決めた言葉を守り続けるより、運営方針に合わなくなったら直す。公開後の作業は、その繰り返しになりそうです。

一番大きな修正は、この文章そのものだった

初稿にも、嘘は書いていませんでした。手順は整理され、見出しもそろい、結論もわかりやすくまとまっていました。

それなのに読み返すと、面白くない。

困ったのは誤字よりも、私がどこで迷い、何を見て直したのかがほとんど残っていなかったことです。正しい説明だけが並んでいても、それなら公式ドキュメントを読めば足ります。このサイトまで来てもらう理由にはなりません。

そこでこの記事を、一般的な「サイト公開の6ステップ」から、実際の日付と修正内容が残る制作記録へ書き換えました。AIを使った事実も明記しています。

AIに下書きを任せること自体は、今後もあります。ただし、体験していないことを体験談にしない。判断した理由を削らない。きれいにまとめるためだけの結論を足さない。この三つは、記事を公開するときの基準にします。

現時点で、実際にできていること

2026年8月23日時点では、次の状態まで確認できています。

  • 独自ドメインで公開され、HTTPSで表示できる
  • 主要な32ページが静的に生成される
  • 20本の公開記事をMDXで管理している
  • 型とコンテンツの確認で、エラー・警告・ヒントはいずれも0件
  • 記事一覧、カテゴリ、パンくず、関連記事、RSSが動作する
  • canonicalとサイトマップが独自ドメインを指している
  • 提携が完了したサービスの広告コードを専用ファイルで管理している
  • 広告のある記事と法務ページに、現在の運営状態を反映している

反対に、まだできていないこともあります。

  • 契約して使ったサービスの操作画面や使用感を含む比較記事
  • 検索流入や読了率をもとにした改善
  • 収益の発生

「サイトを公開した」と「副業として成果が出た」の間には、かなり距離があります。今書けるのは前者までです。収益が出ていない段階で、成功談のようには見せません。

Codexが得意だったこと、人が決めたこと

今回の作業で、Codexは実装と確認を大きく前へ進めてくれました。ただ、任せられる作業と、私が引き受ける判断ははっきり分かれました。

Codexが得意だったこと 運営者が決めたこと
ファイル構成の設計と実装 誰に何を届けるサイトか
Astro・MDX・SEOの設定 どの記事を公開するか
共通部品の作成 文章の温度と残す体験
型チェックとビルド 外部サービスとの連携を許可するか
修正箇所の洗い出しと反映 表示内容に責任を持てるか

コード経験が少なくても、Codexを使えば公開までの距離は短くできます。ただし、最終的な内容まで自動で良くなるわけではありません。むしろ実装が速くなったぶん、「なぜこの表現にするのか」を決める時間が目立ちました。

これからは、記事数を急いで増やすより、実際に試した内容を一つずつ足していきます。次に同じ記事を更新するときは、公開後に起きたことや、うまくいかなかったことも追記するつもりです。

公開記事が15本になった時点で、入口から広告記事までのつながりも見直しました。アフィリエイト記事の導線を組み直した記録に、追加したリンクと今後記録する数字を載せています。

Codexそのものを先に知りたい場合は、Codexとは?初心者が最初に知っておきたいことへ。一般的な制作手順は、CodexでWebサイトを作るには?丸投げしない6つの手順にまとめています。

サイト制作を学びながら進めたい人には、Web制作は独学できる?AIを先生に変える学び方も参考になるはずです。


更新記録

  • 2026年8月22日:サイトと記事の初回版を公開
  • 2026年8月23日:独自ドメイン、ロゴ、ASP表記、文章方針を反映し、制作記録として全面改稿
  • 2026年8月23日:初めての広告掲載と収益記事の追加を反映